カクテルは見た目が大事ですがそれには「色」が非常に重要になってきます。色を指定してオーダーするお客様もいますし、オリジナルカクテルを作るときにも何色に作るか考えたときに曖昧であれば納得がいくものがなかなか作れません。(運良く良いのができる事もあります)

色を混ぜ合わせる事に関して有名なカクテルは上田 和男氏が1986年に開かれた
第1回スコッチウイスキー・カクテルコンクールで優勝した「キングス バレイ」があります。
これは緑色の材料をいっさい使わずに緑色に仕上げたという伝説のショートカクテルです。
そこで今回は色について考えて見ましょう。
まずはスタンダードカクテルならカクテル名を言われるとレシピと共に色も思い出さなければなりません。
そして次に各お酒の味やアルコール度数、価格と共に色を思い出せるようにしましょう。
最後に何と何を組み合わせたら何色になるかある程度でもイメージできるようになりましょう。
スタンダードやメニューに載っているカクテルであれば簡単に覚える事ができるでしょうがオリジナルカクテルを製作するに当たり、この4項目(味・アルコール度数・原価格・「色」)は基本であり必須だと思います。
他には匂いやネーミングなども即座に反応できるようになれば良いとは思います。ここではオリジナルカクテルについてはあまり言及しません。
■色のイメージ
色にはそれぞれイメージがあります。情熱の赤、冷静な青、潔白の白などありますがみなさんもだいたいお分かりだと思いますのでここではあまり言及しません。
外部リンクで参照して下さい。 こちらです
■「色」で見せるカクテルテクニック
違う色の材料を使用して「層」を作るテクニックがあります。
その色のコントラストを目で楽しむ事ができます。
有名なカクテルではチャイナブルー(グレープフルーツジュースの黄色とブルーキュラソーの青色)、テキーラサンライズ(オレンジジュースの橙色とグレナデンシロップの赤色)、B52(カルーアの茶色、ベイリーズの肌色、ホワイトキュラソーの透明)などがありますね。
これらのように違う色をグラスのそこに少量だけ沈めるテクニックは私は頻繁に使います。
■なぜ沈む液体と沈まない液体があるのか?
これは液体の重さによるものです。
重い液体と軽い液体をどうやって見分けるのかというと「糖分」(エキス分)を考えてください。
糖分が多い(甘い)液体は重いので沈みます。
また沈める元の液体にもよります(テキーラサンライズでいうとテキーラオレンジジュースです)。
これと沈める液体と比較すると良いでしょう。何が糖分が多い液体か分からない方は味見をして確認してください。
他にはアルコール度数も関係します。度数が低い方が沈みます(重いです)。
このように沈ませたいお酒がある場合はまずは糖分の量で判断して良いと思います。
2つの液体を比較したときに糖分が同じぐらいだとしたら、事前に実験できれば問題はありませんが、アルコール度数と使用する材料の液体の組み合わせで考えれば良いと思います。
少しややこしい話しになりましたが「甘い方が重い」で覚えれば間違いは起こらないでしょう。
・主に良く使う沈める液体
ブルーキュラソー(青)、チェリーブランデー(チェリーヒーリング)(赤)、グレナデンシロップ(赤)
また逆に違う色を浮かせるテクニックもあります。
浮かせる事を「フロートする」と言います。
有名な物はマイタイ(ダークラムを最後に浮かせます)。
■なぜ浮くのか(フロートするのか)?
これは先程の沈めるのと逆の考えですね。
他に、3つの浮く理由があります。
1、グラスの中に液体をさえぎる物があるからです。マイタイではクラッシュ・ド・アイスを使っているのでこれがダークラムが沈んでいくのをさえぎって上に浮いた状態になるのです。
2、アルコール度数が高いのも影響しているでしょう。
3、単純に静かに上から注いでいるからです。
■「色」同士を煙のように混ぜ合わせる
幼い頃に絵の具を使って絵を描いた時を思いだしてください。
例えば赤の絵の具に白の絵の具を少し加えた時にモヤモヤと赤の中に白が広がって行く様子は想像できるでしょうか。
これをカクテルにも応用します。
完全に混ぜるのでもなく、完全に2層にするわけでもない、半々の状態です。
当ブログ参考記事 カクテルは芸術作品(プース・カフェはフランスから
■注意する事は液体を入れる順番
例えばチャイナブルーは最後にブルーキュラソーをグラスに注ぎますが他の沈める液体(1番下の色)が最後(又は最初)と思わないで下さい。これは作るカクテルにより変化します。
しかし、基本は沈める・浮かす液体は最後と考えて下さい。
このように材料を 混ぜる、沈める、浮かす、半々の状態で混ぜる 考えを元に2層にしたり、アートのように見せるなどしてカクテル製作が更に楽しくなりますね。
オリジナルカクテルをとっさに作成するときも色の事が分かっていたらより良い物が作れるでしょう。
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※これらの記事以外にもカクテル製作に当たり参考にして頂ければと思います。

