バーテンダーになるには?

現役バーテンダー(アルバイト)がバーテンダーになる方法、カクテルの作り方やレシピ、バイトの求人募集や 資格と協会、漫画、接客サービス、スクール情報や「フレア」も幅広く解説。コラムも書いてます

 お酒のリキュール(混成酒、果物味が多いです。)で思い出深いのが「パルフェタムール」です。  意味は(フランス語訳は)「完璧な愛」というものです。英語訳ではパーフェクト ラブです。
  
 これは私がお酒について勉強した時にすぐに覚えたものの一つです。
 このリキュールは17世紀のフランスで作られ、恋人達の喧嘩を止める力があると言われています。
 この名前の意味を初めて知ったときは不思議な感覚になりました。
 バイオレットリキュールなので色は紫です。フランス語でボトルに名前が書かれています。
 味はいろんな香草や薬草などが用いられておりスミレの花の香りにオレンジ、バニラ、アーモンドなどが配合されで甘く複雑です。
 これが「愛」を表しているのかもしれません。

 このリキュールは日本のほとんどのバーに置いてある有名なお酒なのです。
 使用用途はそれほどありませんが「ブルームーン(青い月)」というカクテルの為だけにあるようなものです。
 このカクテルのレシピは簡単です。
 ジンとレモンジュース、パルフェタムールを2対1対1の割りあいで調合してカクテルシェーカーでシェイクしてカクテルグラスに注いで完成です。

 しかしこのカクテルもあまり注文が入る事はないのですが(ネーミングからか年配の女性が多いです。)
 日本のほとんどのバーのメニューに載っているのです。
 このカクテルの魅力は由来が不明だという事です。19世紀後半に作られたとされていますがはっきりしていません。
 またこのカクテルの色は淡い紫にも関わらず「ブルームーン」と名づけられています。
 すべてが不思議なのです。そのロマンティックな雰囲気に人々は惹かれるのでしょう。

 「完璧な愛」はそういう状況でしたので私はほとんど忘れていました。

 私はこのお酒を見るたびに忘れられないある恋物語を思い出すのです。

 数年前に私はあるホテルで働いていました。
 話しはその時私と同じ職場の女性従業員から聞いた話です。

 その時から2年前にある若い男性バーテンダーがそのホテルでその女性従業員と一緒に働いていました。
 男性は昼はホテルのロビーで、夜はバーで働き、女性はホテルのロビーで働いていたので自然に話すようになったのです。
 始めはお互いの存在が気になりながらもなかなか二人の距離は縮まりませんでした。
女性の方はホテルのロビーで朝の朝食からスケジュールによっては働き始める事もありました。

 ある日の朝、彼女が出勤してみるとロビーにもバーカウンターがありそこの上に「完璧な愛」が置いてあったのです。

 その横には手紙が置いてありました。それはラブレターで彼からの愛の告白だったのです。

 おそらく彼は彼女のタイムスケジュールを知っていたでしょうし、
 彼は彼女がこのお酒の名前の意味を知っている事も知っていたのでしょう。彼女もまたバーテンダーだったのです。
 それから彼らは恋に落ちたのです。


 ここで話しは終わりにすれば良い気持ちのままぐっすり眠れると思いますが、世の中は複雑なのです。

 彼らは1年間の交際を経ました。こういった職業の人は他の職場へ移るのが早いのです。
 同じ職場に長い間は働かないのです。
 彼も例外ではなく3年目でそこを離れる決意をしました。

 彼は若く、そして男前の当時22歳でした。
 そして彼女は本当に美人の26歳でした。
 (余談ですがそこのホテルの従業員の間では1番の人気でした。)


 彼には将来の夢があったのです。それで東京に行く事を決めました。
 彼女は引き止める事はできませんでした。
 また、そのホテルから東京までは車で3時間ほどだったので二人は少し安心していたのかもしれません。

 そういう長距離恋愛は続かないもので、ほどなくして彼らの交際は終わりました。
 どうやら彼女の方から別れ話しを持ちかけたようです。



 それで話しは終わりかと思ったらそうではないのです。
 これも余計なお世話ですが、彼は私が働いている間も数回そのホテルに訪れました。
 もちろん彼は3年間そこで働いていたので知りあいは多く、
 私が働いていたバーの私の男性の同僚とも仲が良かったのです。
 もちろん彼は旧友との再会も望んでいたでしょうが、私は何かを感じたのです。
 どうやら彼は彼女を忘れられないようなのです。しかしそれははっきり彼から聞いたわけではありませんし、
 誰からも私は聞いていません。ただ私が想像しただけです。

 毎回彼は同じ派手なシャツを着ていたのです。
 それと彼は時々ですが、私の同僚に何気なく彼女の話しをしているのです。

 しかし彼と彼女は別れて以来、連絡を取らなくなったようです。
 また、彼がそのホテルに訪れた時はほとんど彼女と出会う事ができなかったのです。

 本当に私はおせっかいですが彼が訪れた翌日に彼女にわざわざ報告したのです。
 そしてその時に私は彼が毎回着ていたシャツについても彼女に言いました。
 私はそのシャツは非常にカラフルで滅多に日本人で似あう人はいないと思っており、そのことを彼女に言いました。

 すると彼女がそのシャツを彼にプレゼントしていた事が発覚したのです。
 これで私の予想は確信に変わりました。


 そんな彼らは今どうなったかというと、おそらく別れたままでしょう。
 私もそのホテルを去ってから数年が経過しています。ですので詳しい事はわかりません。
 私と彼女との連絡は途絶えてしまっています。
 彼女の方は自由な気質の持ち主だったのでその後もたくさんの恋愛を経験していました。
 風の噂ではアメリカのニューヨークに行ったそうです。
 私が働いている時から彼女の希望は聞いていました。
 夢が実現して私もひっそりとですが祝福しています。
 ちなみに実は私もそのホテルで大恋愛をしたのです。
 そこでは「完璧な愛」は使用しませんでしたが「甘くて複雑な愛」まで発展しました。それから・・・


 ■パルフェタムールの飲み方と感想

 このリキュールはバーに置かれているのにも関わらずひっそり眠っている所がこのお酒らしいのでしょう。
 また、複雑な味わいの為にカクテルにも使用されにくいのです。
 リキュールはストレートで飲むという発想がされにくいのもあるのでしょう。
 そういう事で飲んだ事がないという方が多いと思います。

 パルフェタムールもメーカーによって味わいが少し違います。
 高価なメーカーである(といっても差額は1500円ほど)シャルルバノー社やバーディネ社の物はしっとりとしたほのかな甘味が感じられます。
 逆に安いボルス社やデカイパー社などは明確なスミレの甘味と香りが堪能できます。  文章中でも少し触れましたが、このリキュールはカクテル「ブルームーン」以外ではほとんど使用されません。
 しかし、私は飲み方をいくつか提案してみます。

 1、ストレート
   私がこのお酒を飲む時は常温のストレートです。甘くて複雑な味わいを一番堪能できるからです。

 2、オンザロック
   アルコール度数も25度から30度で少し高いので、氷を入れてゆっくり味わうのも良いでしょう。

 3、ブルームーン
   これは一度は試して頂きたいです。この正体不明の有名カクテルはパルフェタムールと同様に魅惑的です。

 4、ソーダ、トニックウォーター、ジンジャーエール割り
   また、水割りも良いでしょう。酸味が少しあっても良いと思うので
   レモンジュースかライムを入れてさわやかに楽しむ事もできます。

 5、お菓子・ケーキに使用
   リキュールはしばしばお菓子やケーキに使われます。このお酒は甘いので使えます。
   実際に使用されているのは見た事ありませんが、ぜひ腕に覚えがある方は挑戦して頂きたいです。

 6、オリジナルカクテル
   甘くて複雑な味わいなので使いにくいのは確かです。
   しかし甘味プラス酸味の基本と甘味プラス甘味の法則で作れます。
   ミルク、他の甘いリキュール(特にベイリーズなどのミルク系)と合います。
   ワイン、シャンパンに少し加える。同じフランスという事もあり上手く合います。

 7、恋人との甘い一時に
   喧嘩を止める力があると言われていますし、記念日や記事中のような愛の告白にも良いでしょう。


 ■その他のパルフェタムールを使用したカクテル

  カクテルにはなかなか使用されにくいという状況は現代でも変わっていません。
  アサヒビールの外部リンクで参照して下さい。 こちらです。


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